矯正治療の流れについて
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初診
(30~40分程度)
状態の確認、矯正治療に対してのご希望などをお伺いします。
その後、矯正治療の概要や料金などについて説明いたします。
この時点で治療を開始するか決める必要はありません。
御家族などと、よくご検討の上、1か月以内に連絡をお願いしております。
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検査
(45分程度)
現在の状態を精密に確認するために、以下の検査を行います。
・レントゲン写真撮影(パノラマ、セファロ、手根骨など)
・口腔内写真撮影(歯並びの状態、噛み合わせの状態などを記録します)
・顔面写真撮影(顔の全体的バランス、口元の状態などを記録します)
・印象、咬合採得(上下の全体的な歯型採り、普段の噛み合わせの位置を記録します)
・口腔周囲筋検査(唇、舌など口腔周囲筋の位置、バランスを記録します)
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診断
(60分程度)
検査結果をご説明いたします。
それを元に、どのような治療が適切か、どのような装置が必要かを説明します。
検査結果により使われる装置は大きく変わってきます。
患者様のライフスタイルや年齢などに合わせて装置の選択を行います。
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治療開始の契約
(同意書の交付)
(基本料金の支払い)
治療内容に納得いただき、治療を開始される方は契約に移ります。
まず、治療同意書をお渡しいたしますので内容を一読いただきサインを頂きます。
また、基本料金のお支払方法について決めさせていただきます。
(矯正治療は基本的に保険が適用されませんので、治療費は自費となります。)
(基本料金は治療ステージや使用装置などにより異なってきます。)
お支払方法は、院内分割やクレジットカードなどからお選びいただけます。
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治療開始
上記段階を踏んで実際に矯正治療が開始となります。
治療ステージにより異なりますが、来院は基本的に月に1回です。
治療期間は大人の方の場合は、2~3年程度です。
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装置除去
保定開始
歯並びが綺麗になったら、歯の表面に付けていた装置を除去します。
その後は、綺麗になった歯並びを安定させる治療に移行していきます。
保定治療は、取り外し式の装置を御家庭で使用していただきます。
保定治療においても、最初は月に1回の来院で経過を見ていきます。
一定の安定状態になりましたら、数か月に1回の定期検診となります。
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治療終了
保定期間が終了し、安定した歯並びとなりましたら矯正治療終了となります。
基本的に保定装置の使用はここで終了となります。
歯並びは口腔内の環境により、日々変化し続けます。
今後は、年単位での経過観察を進めていきます。
矯正治療の時期について
当院における矯正治療のステージ分類です。
適切な時期に治療を開始される事をお勧めいたします。
■初期の矯正治療(0期治療)
適用時期:約3歳以降
この時期は、顎が発育する初期段階になります。
乳歯が生え始めて噛み合わせが出来上がる時期になります。
この時期にしっかりとした歯並びの土台(=顎)作りを行うことが目的です。
可撤式の簡単な装置を御家庭で使用していただきながら治療を進めていきます。
それと同時に、来院毎に成長バランスのチェックや顎の発育状況のチェックなどを行います。
また、筋肉バランスを整えるためのトレーニングなども行っていきます。
■子供の矯正治療(Ⅰ期治療)
適用時期:約6歳以降~約14歳
この時期は、顎が発育する中期~終期段階になります。
このタイミングを逃すと顎のバランスを大きく変えることはできなくなります。
例として、受け口の状態をこの時期から治療した場合には、将来的に手術により顎のバランスを整えるという大掛かりな治療を要するリスクが軽減します。
また、この時期は乳歯から永久歯に生え換わる時期にもなってきます。
生え換わりを管理しながらスムーズに行うことも綺麗な歯並びにする為の重要なポイントとなります。
■大人の矯正治療(Ⅱ期治療)
適用時期:約14歳以降(基本的に年齢に上限はありません)
この時期は、完全に顎の成長が終了している段階になります。
このままの土台(=顎)で、歯並びを綺麗にしていくことになります。
(顎自体の大きな変化を希望される方には手術を併用した矯正治療をお勧めします)
歯並びの状態にもよりますが、ガタガタが強い場合には一般的に歯を抜くことにより隙間を作り、その隙間を利用して綺麗にしていきます。